バンクーバーでワークビザをサポートしてもらった時の話。

カナダの生活

カナダでワーキングホリデービザを使用して1年間滞在したのち、まだカナダにいたい!と思ったらもちろん別のビザに切り替えないといけません。

ワーホリ後どうやって滞在する?

滞在方法としては、、

  1. コモンロー/マリッジビザ
    永住権(PR)をカナダに有している人のサポートが必要なので、結婚するとなればこのビザ。
  2. ワークビザ
  3. 学生ビザ
    学校に行くことで得られるビザ
    (働くこともできますが、制限があります)
  4. 観光ビザ(最大6ヶ月間)
    最大で6ヶ月、しかも観光が目的なので働くことはできません。

私は2ワークビザにてカナダ滞在を延長しました。

ワークビザって?

私たちのような外国人がカナダで働くためには【就労ビザ】が必ず必要です。

しかし、ワークビザをもらうのは、なかなか難しいというのが現状です。
なぜなら、本来働くはずのカナディアンの雇用を奪ってまで雇用する必要な人材、と認められなければ、政府はこのビザを発給してくれないから、です。

ワークビザ、就労ビザ、という名前をよく聞きますが、 就労許可証(Work Permit) というのが正式名称です。
ワークビザは
オープン就労ビザ(Open Work Permit)
クローズド就労ビザ(Closed Work Permit)

とわかれており、ワーホリはオープン、今回のように会社にサポートしてもらってビザをもらう場合はクローズドとなります。

オープン就労ビザ(Open Work Permit)

雇用主や職種を限定しない、つまりどこでも働くことができます。
ワーホリのようなビザがそれにあたり、ビザの期間内は働く場所を選びません!

クローズド就労ビザ(Closed Work Permit)

会社にビザのサポートしてもらうため、このビザでカナダにいたければこの期間はサポートしてくれた会社に従事しないといけません。
会社を辞めたらビザは消滅はしないけど、他の会社で働くことはまずできないでしょう。

ワークビザ申請の流れ

ビザコンサルタントに相談

お手伝いしてくれることが決まったら手続きで必要なものを揃える

LMIAへ申請($1000支払)

LMIAから雇用許可が発給される

就労期間が1年、2年、どちらになるかここで分かります。
※LMIAについては下記詳しく解説あり。

CICカナダ移民局へ$155の支払

政府へワークビザの申請

ワークビザ発給

というのがおおまかな流れです。

LMIA (Labor Market Impact Assessment)とは?

外国人(申請者)を雇うことで、カナダ経済への影響を査定した書類のこと。
審査基準は、申請するポジションや能力(NOC)、申請者を雇うことによる利点や、カナダ人ではなく外国人でなければ務まらない理由、などの内容を記載した書類を雇用主が準備する必要があります。

ビザコンサルタントにお願いすると、書類の作成からすべてサポートしてくれるので、基本的には必要書類を集めて提出して待つのみ!という感じです。

費用・必要書類

基本的にワークビザを申請するとなれば、ビザコンサルタントにお願いすることになると思います。自分でワークビザの申請をした、という人を聞いたことがないので。。

ビザコンサルタントへのお支払金額はお願いする会社によって違うかもしれませんが、だいたい$1500~$3000くらいでしょうか。
弁護士に頼むとなるとまた料金体系は変わってくるかと思います。しかし、企業の専属(もしくは取引上)弁護士がいない限り、ビザコンサルタントへお願いするのが一般的だと思います。


書類名内容
1質問票申請依頼会社に準する
2履歴書英文の英文履歴書
3雇用証明書過去の関連職種先から取得
(英文にて作成してもらう)
4卒業証明書最終学歴の英文卒業証明書
5残高証明書1ヵ月以内のもの($3000以上)
6パスポート写真部分
のコピー

7パスポートスタンプページ
のコピー
スタンプがあるページすべて
8現在のビザコピー
9申請料$155(2019年現在)

これとは別にLMIAの申請料が$1000かかります。
これは雇用主が支払いをします。

わたしはすべて会社が支払ってくれたのですが、会社によりけりだと思います。
会社が負担するのか、個人が負担するのか、先に聞いておくのがいいと思います。

私がワークとして申請するポジションは、Bookkeeperという経理のようなポジションだったため、申請するためには簿記3級以上が必要でした。
私は元銀行員で、1年次のときに会社で簿記の試験を受けた記憶があったので、使えるかと思ったのですが、その試験は会社独自のものだったので公式なものとしては使えず、、
一旦日本に戻って猛勉強して簿記検定を受けました。
3級だったのでまだ助かった、、

簿記検定合格の証明書を英語に翻訳してもらわないといけないのですが、ビザコンサルタント会社が翻訳会社と提携していることが多いので、そのままコンサルタントさんにお願いして$50をお支払しました。

ビザ発給までにかかった期間

私はワーホリビザが2019年7月20日に切れる状況で、
2019年4月13日にビザコンサルタントへ書類提出

すべての書類を集めて、簿記も受けて、提出し終わったのが
2019年6月末

そして
2019年7月19日にLMIAのレターが届き、2年間の雇用が許可されました。
LMIAの結果がわかるまでは2ヵ月くらい。

このLMIAレターを待っている期間がもったいないので、私の就労ビザ申請書類は、LMIAレターを待たずして、すでにカナダ国内の移民局オフィスに郵送で送付していました。
そしてLMIAレターが届いたと同時に追加書類として移民局オフィスへ申請。

2019年11月1日に無事ビザが届きました。

これで晴れて2020年の11月までのビザをゲットした、というわけです!

まとめ

申請するにあたり、会社にもたくさんの労力をかけました。
LMIAへの書類作成、電話がかかってきて対応してもらったり、、

そして何より、申請が却下されても、途中でやっぱりワークの申請辞めますといってもビザコンサルタントに払ったお金は返ってきません。
自分のためのビザだけど、関わっている人のことも考えると気軽にやっぱやめた、はできないなぁと思いました。。


最近ファミリークラスも申請をしたので、ビザ関連で気になる方はぜひこちらもご参考までに!


コメント

  1. Ayaka より:

    はじめまして。現在既にカナダでワーキングホリデーをしていて、ワークビザの取得を考えている者です。質問なんですが、ワークビザを取得されるにあたって、最初からワークビザが降りそうな所に絞ってアプライされましたか?また業種的には、やはり飲食などではなく、スキルが必要な業種でしょうか?

    • Yu より:

      コメントありがとうございます。読んでいただき、とても嬉しいです^^
      私の場合は、ワークビザを狙ってアプライしたわけではありません。面接の際に、「ワーホリが終わっても長期でカナダに滞在したいのですが、そうなった場合ワークビザはサポートしていただけるのですか?」と伝えており、できなくもない、とのことだったので働いて3か月後くらいに「ワークビザについてなのですが、」と改めてお話をして、サポートしてもらえることになりました。
      私は前職が銀行員で、今の職種も経理なので、基本的なスキルはあったと思います。しかしそれでもワークビザ申請のために必要ということで日本に戻って検定試験を受けました。
      ワーホリは1年と期限が限られているので、サポートしてもらえる可能性があるのであれば、自分の頑張りを見せつつ(重要)、サポートについてしつこく聞いていったほうがいいと思います。
      いい職場でビザサポートが受けれることを祈っています!

  2. Ayaka より:

    とても丁寧に返信して下さりありがとうございます!なるほど………やっぱり”スキル”があると少し違いますね…!とても参考になりました。
    できれば私も1年より長くカナダで生活したいと思っているので、ビザサポート受けられるかどうか聞きながら、受けられそうなところを探してみたいと思います!

    ありがとうございます!

  3. Nori より:

    はじめまして、詳しい記事で非常に勉強になりました。

    質問なのですが、ワーホリのビザの有効期限が切れた7月20日からビザの切り替えが完了した11月1日までの間は、滞在許可はどのように降りていたのでしょうか? 
    LMIAのレターを持っていればひとまず問題ないとか、次のビザの申請中であれば滞在しても大丈夫といった決まりがあるのでしょうか?

    あと私ごとなのですが、バンクーバーでの面接時に面接官の方から手続きが煩雑だからスポンサーにはなれないといって断られたことがありました。この場合例えば自分でコンサルを雇うことで、スポンサー側の労力は結構減らすことができたりするのでしょうか?Yuさんの経験からご意見を伺えれば嬉しいです。

    • Yu より:

      Noriさん、はじめまして^^
      ブログをご覧いただき、また、コメントありがとうございます!
      1つ目の質問についてなのですが、ビザコンサル以外は詳しい内容を言うことはできないルールとなっています。
      (しかしそれ以前にこちらに関しての知識がありません、、すみません、、、)
      私は、7月20日でワーホリビザは切れましたが、特に観光ビザなどを申請することはなかったです。
      でもたぶんなのですが、LMIAがワーホリ終了の7月20日までに出ていたので、その情報を使ってビザコンサル側で何かしらの延長申請をしてくれていたのだと思います。
      これはビザコンサルにお話を聞いてみたほうがいいと思います。

      そして雇用主さんがおっしゃっていたことについては、自分でコンサルを雇う・雇わないの問題ではなく、ワークビザのスポンサーになってもらうのには、私が知っている限りで
      ・会社側で求人広告(3-4サイト)の掲載→ 面接(この人じゃないとダメな理由をつけるため)
      ・会社側の審査(会社に電話がかかってくる/アポなしでオフィスに来る)
      ・その際に申請内容と実情が一致しているかなど、様々な質問や確認
      ・書類作成はビザコンサルがやってくれますがその書類に載せる情報の収集など
      それが煩雑、ということだと思います。
      ビザコンサルを雇っても、その部分はビザコンサルにお願いすることはできませんので、、、。

      今どんどんワークの取得も難しくなってきていますよね>< Noriさんがワークビザを取得できることを祈ってます、、! そして昔から言われているのですが、マニトバ州は取りやすいとかいう情報もあるみたいですね^^

  4. YUKI より:

    初めまして.*
    yukiです。

    就労ビザを取得されるまで詳しく書いてくださる方にやっと辿り着きました!
    ありがとうございます。

    コンサルタンティングをしてくれる会社を手当たり次第調べて、問い合わせしてますが、どこも冷たい感じがして信頼できそうもなく、、泣。

    Yuさんが依頼されたコンサルタント会社を教えていただけないでしょうか?
    m(_ _)m

    • Yu より:

      Yukiさん
      コメントありがとうございます^^!
      LMIAも状況や雇用主の問題などによって取得の難易度が変わってくるみたいなので、コンサル依頼も大変だと思います…。

      私は就労ビザと、結婚のビザを違うコンサルタントさんのところでサポートしてもらったのですが、結婚のビザをサポートしてくれたコンサルタントさんがとてもいい方だったので、こちらの方を紹介させてもらいますね^^
      私は結婚のビザをサポートしてもらいましたが、就労ビザに関しても詳しいし、とてもフレンドリーなので相談しやすいかと思います!
      また、通常の有料コンサルも私のブログからということで割引をいただきましたので、Yukiさんのメールアドレスに詳細をお送りさせていただきますね。
      Yukiさんの就労ビザがうまくいきますように、心から応援しています!!!